今年も、信貴山千手院さんのもとで大峰修行をしてきました。
今年で21回目になります。
初めてお世話になって以来毎年欠かさず大峰山へ「修行」に行かしてもらっているのですけれど、今回は巡礼の様子を書いてみようと思いたちました。
9:30
橿原神宮にて。
大峰山修行のはじまりです。
車で移動して、吉野へ。
大峰修行の開祖である、役行者が感得した蔵王権現をまつる、蔵王堂を参拝します。
今回は蔵王堂から歩いて下にある、「脳天大神」に先に参拝してから本堂に鎮座する蔵王権現に会いにいきました。
脳天大神です。
頭の病気に霊験あらたかとのことですね。
左側の建物が脳天大神の霊場です。
脳天大神での参拝をすませて石段を登って蔵王堂を目指します。
石段が急で段数も本当に多いので、蔵王堂に到着したあとは息切れして汗も出てきます。
石段登っている途中の風景。
振り返れば、下へと続く石段のつらなり。
11:00
蔵王堂です。
長い石段を登ってたどり着きました。
役行者が感得した蔵王権現をおまつりしています。
食事を終えて、車で移動。
天河大弁才天社に参拝です。
13:00
2018年の参拝時は鳥居の修復中でしたので、去年の画像です。
14:00
役行者が修行されたとのいわれのある蟷螂の岩屋めぐり。
2018年の参拝ではじめてこの岩屋の出入り口に祭壇が設けられ、修験者さんが儀式を執り行ってくださいました。
毎回、大峰山のふもとの宿は「さら徳」さんに泊まらせてもらっています。
15:30
龍泉寺にて水行。
身心を浄めます。
16:00
護摩。火で身を浄めます。
温泉につかって、食事をして一日目は終了です。
20:00
就寝。
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大峰修行においては、1日目から修験道の開祖である役行者をしのぶこと・身を浄めることをしっかりと実行しているような印象があります。
また、蔵王権現の下にある脳天大神への石段を登り降りすることは、翌日の登拝に向けて身体を馴らすという目的もありそうです。
大峰山に登って降りてくる、その行動は表面的にはトレッキングと変わりません。
でも、内面的なもの、たとえば、身を浄めて山にのぼるための身体をととのえる、役行者をじかに感じる雰囲気という点が、「修験道」という祈りにつながるのかな、と思うのです。
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翌朝。
午前3:00
さら徳さん出発。宿の人の運転する車で、大峰大橋まで送ってもらいました。
午前3:45
最初の茶屋にて休憩
午前4:30
役行者お助け水
到着。一杯の清水でのどをうるおします。
午前5:00
洞辻茶屋到着
まわりがずいぶん明るくなって来ました。
午前5:50
鐘掛け岩
役行者石像
ほっこりしますね。
雲海を下に見ながら、歩く
梅雨の季節にみれると、運がいいですね。
午前6:00
等覚門。
午前6:20
西の覗(のぞき)
行者が縄でつるされて、親孝行、するかー?と問われる場所。
不動明王立像がリンとしてそびえていて、明王様の背景の空に想いを馳せます。
7:20
ふもとで用意してもらったおにぎりを宿坊で急いで食べて、いよいよ大峰山寺に到着!
歩く姿
鹿も出迎えてくれました。
午前7:30
大峰山寺着。
大峰山 山頂
お花畑。いつもこの風景は死後の世界の穏やかさを連想してしまいます。
ということで、2018年の大峰修行も無事に終了しました。
はじめて大峰修行に参加したときから今までどうして続けてきたのか、と問うてみると、はじめての修行体験がとてもとても!素晴らしかったからということにつきます。
そして、そのあとの20回はそのお礼のために続けてきたんだな、と最近しみじみと思うところがあります。
2018年度の大峰修行修了証。
21回目も無事に終えることができました。
今回も10時間以上山道を歩きました。
普段の生活ではまったくしないことを体験させていただいており、毎回発見があります。
ほんとうにありがたく思っております。
最後になりましたが、信貴山千手院の皆さま方、そして、今回集まった皆さまの健康と幸運を祈念しております!