はじめに
人生において思春期は身体的エネルギーが一番強くなる時期です。
気持ちや思考が身体に追いついていかないということが、この時期にはよくあります。
心身のバランスを調和させることがむずかしいと、人によっては不登校になったり引きこもりになったりしていくのです。
そこで、その対処法のヒントをお伝えしたいと思います。
思春期は脳を育てる時期
脳の前頭葉とよばれる場所があります。
この部分は「その人らしさ」を表現する場所といわれています。
思春期になると、この場所をとくに発達させようとするので、自分がしたいことをやりたくなってしまうのです。
そんな時期に、強制的にやらされることが続いたなら・・。
どうなるでしょうか?
反抗期も、自分がしたいことをストップされた状況から始まるものなのです。
それは、脳を育てる時期に特有の現象だと思われます。
脳を育てる5つのポイント
思春期は脳を育てることを何よりも優先するのです。
そこで、脳にいいこと、をすればよいということになります。それは・・・
〇よく寝ること
〇朝日を浴びること
〇リズミカルな運動をする習慣をつけること
〇ガムをかむ
〇セロトニン産生のためにバナナなどの食品を積極的にとること
親の接し方に工夫が大切
セロトニンが脳内にたっぷりある状況を作り出すためには、本人にストレスが強いと効果が出てきません。
そこで、親の立場にある方は
1:否定しない
2:ホルモンのせいだと割り切る
3:おこるときの基準を明確に
することが大切です。
こういった科学的な知識を知ると同時に、もうひとつ大切なポイントがあります。
それは・・・。
思春期は対人関係を味わう能力をきたえる時期、なのです。
関係性というものに対する理解
思春期は自分というものを確立していく時期でもあります。
私たちは対人関係によって「自分」を認識していきます。
自分と人との「あいだ」からエネルギーが生まれてきます。
そのことは、思春期においても例外ではありません。
「自分がいて、相手がいる」という関係性をしっかりと味わっていくことで思春期の問題も解決していくのではないでしょうか?
関係性を味わうって、具体的にはどうすればいいの?
というと。
肩甲骨まわりを刺激することは、対人関係のスキルを高めること。
そんな刺激の方法があります。
それが、肩甲骨まわりをほぐすことです。
肩甲骨は腕の動きに合わせて動きます。
感情を表現するときに、腕がよく使われています。
嬉しいときの万歳・悲しいときの姿勢・考え事をしているときの腕組み・・。
その時の腕の動きは、最終的に肩甲骨の動きとして身体に認識されます。
したがって、肩甲骨のまわりには、感情がたくさんたまってきます。
肩甲骨まわりの緊張は、感情がたまりすぎているサインです。
感情がたまりすぎていると…
・新しい人間関係をきずけない
・人間関係に新鮮さを見出せない
・怒りや憎しみを手放せない
などの問題が出やすくなるのです。※個人差があります
そうならないために、肩甲骨まわりをほぐし、たまった感情を解放していく必要があるのです。
感情を味わうことを通して人は生きていく
対人関係を味わうことは、感情を味わうことでもあります。
人と出会うことで生まれてくる気持ちを解放していく時期、それが思春期の過ごし方なのだと感じます。
そのためにも肩甲骨まわりはやらわかくしておくこと。
そういったときのための解決の一助として当院の整体を提供しています。