歯ぐきや歯のまわりが痛くなったら、歯医者さんに行きますね。
虫歯かなと思って受診したけれど「異常なし」と言われたことはありませんか?
歯医者さんに診てもらって異常がなかったのはうれしいけど、やっぱり痛い。
でも、「異常なし」と言われたら、それ以上言いにくい・・・。
ということで、
モヤモヤしたまま歯医者さんを後にした、という経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
私が施術していく中で出会った患者さんにもそういった体験をお持ちの方がよくおられました。
歯医者さんから異常なしと言われても、歯のあたりに痛みや違和感がある場合は、
肩甲骨と首の骨をつなぐ筋肉が緊張していることから起こっている場合もあります。
そういった症状をうったえる患者さんが来られた時、私はその筋肉をピンポイントで刺激します。
すると患者さんは、歯に「ツーン」とするひびきのようなものを感じて「効いた~!」って喜ばれるわけです。
「歯の痛みだと思っていたけど、じつは筋肉の緊張が原因だったのですね~」
とおっしゃる患者さんのコメントを聞いた時は、私も「役に立てたかな?」とうれしく思う瞬間です。
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歯医者さんで異常なしと言われた歯ぐきの痛みや腫れぼったい感じに対して、肩甲骨と首の骨をつなぐ筋肉を刺激してゆるめてみるのも、解決法のひとつではないでしょうか?
筋肉からの側面に加えて、次に東洋医学的な側面からも説明したいと思います。
歯ぐき・目・耳に同時に作用するツボがある
施術をしてゆく中で個人的に分かってきたことがあります。それは、首のうしろにあるツボを押すと、その押された感覚が歯ぐき・目・耳などに伝わるということです。
弱いところに症状が出る
さらにそのツボを押すことで出てくる反応を分析した結果、その人の歯・目・耳のうちの一番問題になっているところ、弱いところに反応が出ることがわかってきました。逆に言えば、首が緊張すると、歯・耳・目のどれかに異常が出やすくなるということでもあります。したがって、首をゆるめることはとても大切なことです。
では首をしっかりと揉んだらいいのか、というと。そうではありません。首のまわりは繊細な部位であり、直接刺激すると負担が強くなります。
安全に首周りをゆるめるには、肩甲骨から
そこで、肩甲骨から刺激していくのです。肩甲骨には首の骨につながる筋肉がついており、肩甲骨まわりをほぐすことで首の筋肉をゆるめることができます。
肩甲骨から首をゆるめることは、首に直接刺激するよりもずっと安全性が高いのです。