夜中にトイレに行きたくなって起きてしまうことでお悩みになっておられる方が、当院にも来院されています。そのような方には必ず、体操とそれを行うべき時間についてお伝えしています。
(※効果には身体の状態による個人差があります)
今回は体操を行う時はいつが良いのか?について書いていきます。
ところであなたは、次のような話を聞いたことはありませんか?
「ギックリ腰を発症する時間帯は、午前中がほとんどである」
という事実です。
この事実は、身体(筋肉)が十分にあたたまっていない状態の時(=つまり、体温が低い状態の時)にケガが起こりやすいということなのですね。
したがって、重いものを運んだりする作業をするなら、お昼以降にすると、ギックリ腰の発症を予防できるかもしれません。
つまり…体温が低いときではなく高いときに活動することに、体調が良くなるためのヒントがあります。
体温が一番高いときに作業や運動をすれば、ケガの予防になるのです。
また、体温が高いときに運動すれば、健康促進効果も高まります。
では、一般的に一日のうちで体温が最高になる時間帯は何時なのか?というと。
17時ごろなのです。
つまり、この時間帯を中心に運動すればいいわけです。
この時間帯に運動することは、デスクワークをしている方にはより効果的になります。
その理由は以下になります。
一日中椅子に座って作業をしていると、17時ごろには身体内の水分が、重力の作用で足のほうへとたまってしまいます。
そうなると、就寝時に体を横たえるときになってようやく足のほうにたまった水分が腎臓のほうへと戻り始めます。戻ってきた水分から尿ができるまで、3時間はかかります。
すると、夜の10時に寝たとしたら、夜中の1時過ぎにトイレに行きたくなって目が覚めてしまう、というケースがあるのです。
夜中に起きてしまうと、睡眠の質が悪くなってしまいますよね?
そういったことを防ぐために、17時ごろに運動をすると、寝る前に足のほうにたまった水分を尿として出すことができる、というわけです。
具体的な体操の方法は、当院でもお教えしていますよ!
夕方17時ごろに体操すれば、水分コントロールができ、睡眠の質を良くすることができる!
ということをお伝えしました。
さて、この17時という時間帯ですが。
東洋医学では17時から19時までの2時間を「腎臓のエネルギーが活性化する時間帯」と考えています。腎臓のエネルギーは「先天の氣」という生命力の源のようなものだと考えられています。なので、この時間帯に眠くなる方が多いのは、東洋医学的に言えば「腎臓のエネルギーが弱っているサイン」であると考えられているのです。
先ほど夜のおしっこに行く回数をコントロールする際の体操に適した時間帯は17時ごろである、とお伝えしましたが、東洋医学的な見地から見ても、おしっこをろ過する腎臓のエネルギーが活性化する時間帯と重なっている点に、私は東洋医学的な見方の奥深さを感じます。
夕方の何かと忙しい時間帯の17時ごろですが、体操をする習慣を取り入れることができると、良いですね。
当院に、足が冷えて夜中の2時ごろにおしっこに行くため起きてしまうため、仕事中はとても眠くてつらい、という症状をお持ちの20代の保育士さんが来られたことがあります。
この方は他にも足がむくんでいる、などの症状があったので、身体の中の余分な水分をとるための整体施術をおこなうとともに、17時ごろに体操をしてもらうよう話しました。彼女が体操を実践したところ、夜中にトイレに行かなくてすむようになったと、喜んでおられました。
「どこに行ってもよくならない」「自分の症状を何とかしたい」「